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フランスワインの格付け(等級)

原産地によってワイン(ある種の酒類や食品も)の名称を指定して統制する、フランスの制度はかなり称賛され、多くの国で模倣されています。その法令の実施と順守はINAO(Institut National des Appellations d'Origine、国立原産地名称機構)によって管理されています。INAOは、全国的に品質規格を規定し強化する目的で、1935年に設置されました。
 
法令は、“テロワール”がワイン生産の中心的な要素であり、テロワールはワインの品質や特徴に決定的な影響があるという見解に基づいています。テロワールには土壌よりも広義の意味があります。テロワールに関する条項は、微気候や土壌の条件など多くの分野から成り立っています。さらに、INAOに規定されるヴィティカルチャーやヴィニカルチャーの条件をも含んでいます。つまり、ある地域で栽培できる葡萄品種、生産量、その他諸々の考慮すべきことが含まれているのです。それゆえ、テロワールは自然の要素と規制された基準が組み合わされたものです。
 
この制度はフランスワインの規格を高めて、それを維持するのに極めて貢献してきています。しかし、難点もあります。この制度は、元来、獲得した地位を守ろうとするもので、新しいことを試みる余地を残していません。この制度の改正に着手すると、物凄く時間がかかります。INAOの組織も身動きが取れなくなってきています。INAOは全国的な機構ではありますが、フランスワインは本質的に其々の地域性で知られ、かつ生産地域の特徴で特定されています。

フランスワインに共通しているのは、食前酒として楽しむためではなく、食べ物と合うように造られていることです。最高の状態になるまで数十年間熟成されるワインがある一方で、多くのワインは2~3年後またはもっと若くても飲めます。フランスの最近の品質等級制度は数年間更新されてきています。改訂された制度は2012年から有効となります。新しい規定は2012年から瓶詰めされたワインに適用しますが、既に瓶詰めされたワインにはラベルの貼り直しは必要ありません。改正の主な要点は以前の4等級の代わりに2012年から3等級になります。高い等級のA.O.C.ワインはA.O.P.と名称が変わります。規定する僅かな変更はいくつかありますが、本質的にはほとんど変わりません。適用されていた生産ワインの1%にも満たないVDQSのカテゴリーは存続しなくなります。VdP(ヴァン・ド・ペイ)はIGP(インディカシオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)と名称変更されると同時に、VdT(ヴァン・ド・ターブル)のカテゴリーはVDF(ヴァン・ド・フランス)と名称変更されます。
 

A.O.C./A.O.P. “Appellation d'Origine Controlee”(2012年まで原産地統制呼称)と “Appellation d'Origine Proteges” (2012年からの原産地保護呼称)

AOC/AOPは一番上の格付けです。ワインは指定地区の原産でなければなりませんし、多くの品質要求、特に許可された葡萄品種、1 ha 当たりの生産量、ワイン製造手法などを順守しなければなりません。消費者の習慣の変化で、フランスにおけるワイン生産は大幅に減少してきていますが、消費者がより質の高いワインを求めている結果、AOCワインの生産は増加してきています。

VDQS “Vin Delimite de Qualite Superieure”(上質指定ワイン)

ワインの品質については、ヴァン・ド・ペイ(VdP)とA.O.C.の中間あたりに位置しています。この制度は1950年代に導入されました。主にロワール地方と南西地方からの少量のワインだけが、VDQSとして造られます。このカテゴリーはA.O.C.地位への準備のように考えられているかもしれません。頻繁に、VDQS領域はその後A.O.C.に格上げされています。ご注意: この品質等級は2012年から廃止されます。VDQSとして以前に格付けされていたワインはこれからA.O.P.地位の資格を得なければなりません。または、IGPレベルに格下げされなければなりません。

VdP/IGP “Vin de Pays”(2012年までカントリー・ワイン)とIndication Geographique Proteges”( 2012年から地理的保護表示)

1973年から1979年に導入されたのですが、この規定はVdT(ヴァン・ド・ターブル)格付けよりも高い品質の地方ワインの生産を奨励するためでした。今日ではフランスでのワイン生産の34%ほどが、VdP品質であると表示されています。ヴァン・ド・ペイと見なされるためには、ワインは指定地域の指定葡萄品種で造られなければなりませんし、ブレンドされてはいけません。また、規定された1 ha 当たりの生産量を順守し、含まれる最低アルコール度数も決められています。さらに試飲されたのち専門委員会でヴァン・ド・ペイとして認められなければなりません。

VdP/IGPワインにはregional(リージョナル)、departmental(デパートメンタル)、local(ローカル)の3つのカテゴリーがあります。全部でおよそ150のVdP/IGP名称が存在します。使われてない名称もありますし、生産地域以外では知られていないものもあります。ほとんどのVdP/IGPワインはラングドック・ルーションやブランス南部の地域で造られます。極めて優れた品質のワイン(非常に高額で売られます)を造るために、A.O.C.規定で認められてない葡萄品種を使用する目的で、自分のワインをA.O.C.地位から自発的に格下げする生産者もいます。A.O.C.規定とは対照的に、VdP/IGPワインは(例えばシャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなど)品種もののワインとして表示することが可能です。そのようなワインはかなり人気が出てきていますし、特にフランス以外では人気があります。

VdT/VDF “Vid de Table”(2012年までテーブル・ワイン)と“Vin de France”(2012年からフランスのワイン)

かつては“ヴァン・オルディネール”として知られていますが、これらは若飲みタイプという意味で、シンプルで安いワインです。それらのほとんどは赤ワインですが、いくつかの白ワインも造られています。代わりに今では消費者がより品質の良いワインをもとめているので、これらのワインの生産はここ何年間も12%以下にかなり減少してきています。以前は許されていなかったのですが、新しい規制はVDFワインがヴィンテージや葡萄品種をラベル上に記載するのを許しています。

以上は全国的な格付けです。しかし、前述したとおり、フランスワインは本質的にそれらの生産地域の特徴によって知られています。同じ名称(区域)内でさえ、莫大な種類のワインやそれらのワインの質の格差があり、それゆえ生産地域ごとにワインを格付けする要望や必要性が生じました。格付けの或るものは昔に確立し、変わりなく厳守されてきていますが、その他の格付けはもっと最近つくられました。いくつかの格付けは知れ渡らなかったとか、地域の生産者間の相違のために廃止されました。格付けの元の地位を超えてしまう成果を出してきていても、同じ等級を持ち続けなければならないエステイトもあれば、それとは逆に、時間と共に格付けに応えられなくなっても、地位を持ち続けなければならないエステイトもあります。全体としてみれば、これらの格付けはワインの品質を示し、ひいては特に市場価格との関連において参考になりますが、さらに一番良い方法は、ワインを知ることと信頼できるワインの販売業者と出会うことです。

アルザスの格付け

2つの等級がアルザスワインにあります。AOC/AOPワインはラベルに葡萄品種とAOC/AOP呼称を表示しなければなりません。“Grand Cru(グラン・クリュ)”として格付けされるものはAOC/AOP呼称にも従い、さらにラベルに区画(Lieux-dit)の名称をも表示しなければなりません。現在、51のグラン・クリュ区画(リュー・ディ)があります。

ボルドーの格付け

フランスの格付け制度がかなり“テロワール”に基づいているという事実を踏まえると、格付けのこの形式がボルドー地方の格付け制度にも適用されていると想像されてしまうかもしれません。しかし、そうではありません。ここではテロワールでなく、醸造所(シャトー)のワインに格付けされます。


1855年のメドックの格付け
赤ワイン               
1st Growth      1e Grand Cru       第1級                      
2nd Growth     2e Grand Cru      第2級                     
3rd Growth      3e Grand Cru      第3級                     
4th Growth      4e Grand Cru      第4級
5th Growth      5e Grand Cru      第5級


白ワイン
Superior 1st Growth     1e Cru Superieur       特別1級
1st Growth              1e Cru                       第1級
2nd Growth              2e Cru                      第2級


1953、1959、1987年のグラーヴの格付け
赤と白のふさわしいワインには“Cru Classe(クリュ・クラッセ)”として格付けします。  


1955年のサン・テミリオンの格付け (Note:ワインは10年ごとに再格付けされます)
1st    1e Grand Cru classes A        第1級A
2nd    1e Grand Cru classes B        第1級B
3rd    Grand Cru classe              グラン・クリュ・クラッセ
ご注意:“Grand Cru”の表記は存在しますが、“Grand Cru classe”の等級に相当しません。


1932年のクリュ・ブルジョワの格付け
“Cru Bourgeois(クリュ・ブルジョワ)”の格付けは存続していますが、ラベルに “Cru Bourgeois Exceptionel” と “Cru Bourgeois Superieur” を表示することは、もはや許可されていません。


セカンド・ラベル
ボルドーでは、高い格付けの下で造ったワインを格下げすることは、常に行われていることです。シャトーが“クリュ”として高い水準(と価格)を確実に維持するために許されています。規則として、若い木からできたワインとか、またはクリュの格付けの品質にふさわしくないワインがセカンド・ラベル・ワインとして販売されることもあります。並はずれて悪いヴィンテージのワインもセカンド・ラベル・ワインとして売られることもあります。或る有名なシャトーは、セカンド・ラベル・ワインとして売るために近隣の葡萄畑を購入したこともあります。

ブルゴーニュの格付け

ボルドーの格付けとは違って、ブルゴーニュでは“テロワール”が格付けされ、生産者やエステイト(ドメーヌ)ではありません。ここでは、ボルドーのシャトーとは対照的に、いくつかの、大抵はたくさんのエステイトが同じ(場所の)名称を共有しています。葡萄畑は小さく、時には極めて小さいのです。(ボルドーでのように)エステイトの名前でなく、通例、主な場所の名称をラベルに用いています。ラベル上に同じ名称が表示してあっても、異なるエステイトのワインには品質、スタイル、個性に相当な違いがあるということを留意するべきです。それゆえ、他のどこよりもバーガンディーでは、エステイトとワインの名称を知ることはとても重要です。次のような格付けがバーガンディーにはあります。

Gran Cru(グラン・クリュ)

グラン・クリュ・ワインは生産量のおよそ2%しかありません。特定の用地内の(クリマと呼ばれる)最上の葡萄畑はグラン・クリュの地位にふさわしいものとして扱われてきています。グラン・クリュ・ワインは、最良の状態に成熟するために数年間(5~15年もしくはそれ以上)必要とします。生産量は1 ha当たり3,500 と限られています。頂点のドメーヌ(エステイト)は通常1 ha 当たり2,000から2, 500 以上は造りません。畑の名前だけがラベル上にグラン・クリュの後に表示されなければなりません。(当然バーガンディーの他の格付けワインには)葡萄畑の名前は表示されません。

Premier Cru (プルミエ・クリュ)

バーガンディーで生産されるワインのおよそ12%は“プルミエ・クリュ”の呼称を与えられてきたクリマに起源しています。グラン・クリュ・ワインのように、それらは数年間(つまり3年から10年間)保管庫で寝かされてきて、最良の状態に成熟します。生産量は1 ha 当たり4,500 と限られています。プルミエ・クリュは葡萄畑(クリマ)の名前が村名の後に表示されなければなりません。(同じ村で)数か所の葡萄畑から造られたものは、(葡萄畑名なしで)村名のみ表記することができます。

Village Wines(村名ワイン)

村名で格付けされているワインは同じ名称の村の数か所の畑から、もしくは格付けされていない一つの単一畑からのブレンドで造ることができます。ある名称の村からのワインは、異なったテロワールのおかげで、その他の名称の村のワインよりも際立っていると見なされています。村名ワインは生産される全てのバーガンディーワインのおよそ3分の1を占めています。生産量は1 ha 当たり5,000 と限られています。村名がラベルに表記されます。ワインが単一畑だけから造られている場合は、単一畑(クリマ)名を村名の後に表示できます。長く保存できるものもありますが、ほとんどの村名ワインは2~5年以内に飲むように造られています。例えばPuligny-Montrachet(ピュリニー・モンラッシェ)のように、いくつかの村は最も有名な畑名を村名に付記してきています。

Regional Wines (生産地域名ワイン)

3つの生産地域名称があります。3つ合わせた生産量は1ヘクタール当たり5, 500 ℓと限られています。ワインは若飲みタイプに造られています。グラン・クリュ、プルミエ・クリュ、村名の呼称のもとで造ることが許されているのは白と赤ワインだけで、シャドルネまたはピノ・ノワールから造られなければなりません。一方、生産地域名称のワインの選択肢はほとんど制限されていません。


1)AOC/AOP Bourgogne(AOC/AOPブルゴーニュ)、
2)Sub-regional/area Wines(地域/地区ワイン)、
例、Macon-Villages(マコン・ヴィラージュ)、
3)Varietal or Style named wines(品種やスタイルから命名のワイン)、
例、Bourgogne-Passe-Tout-Grains(ブルゴーニュ・パス・トゥ・グラン)とかCremant de Bourgogne(クレマン・ド・ブルゴーニュ)(スパークリング・ワイン)という3つの生産地域名称があります。


格下げのワイン:確実に自分たちのワインを最高品質(と価格)にするために、ドメーヌ(エステイト)は(主要な)ラベルのために格付けされたテロワールからの最上のワインしか使いたくないと思っているでしょう。(ボルドーでのように)ブルゴーニュではセカンド・ラベルは存在しませんが、ドメーヌは全てまたは一部のワインを格下げし、次の(下がった)等級としてだすことができます。従って、グラン・クリュとして生産されたワインの全てまたは一部がプルミエ・クリュに、プルミエ・クリュが村名ワインに、村名ワインがAOC/AOPブルゴーニュワインに格下げされることがあります。

シャブリの格付け

シャブリはブルゴーニュ地方の一部ですが、ブルゴーニュの格付けにとてもよく似た独自の格付け制度があります。1st Grand Cru(グラン・クリュ)、2nd  Premier Cru(プルミエ・クリュ)、3rd  Village(村名)のような等級があります。“Petit Chablis(プティ・シャブリ)”の格付けは村名等級より下に位置付けられています。

ボジョレーの格付け

ボジョレーブルゴーニュ地方の一部ですが、かなり違うワインを造っていますし、独自の格付け制度を持っています。ボジョレーは90以上の村で構成されており12の違う呼称を持っています。生産されたワインの3分の1から半分が年間にBeaujolais Nouveau(ボジョレー・ヌーボー)として販売されます。ワイン醸造業者は白の葡萄品種を10%以上栽培することが許されていないので、白ワインはほとんど存在しません。ボジョレー・ロゼはありますが、ほとんど造られていません。最初のボジョレーの格付け制度は1936年に制定され、それ以来、数回更新されて1988年に行われたのが最後です。ボジョレー・クリュ・ワインは例外として、ほとんどのボジョレーワインは1~2年以内に飲むように造られています。

Beaujolais AOC/AOP (ボジョレーAOC/AOP)

この呼称のもとで、60以上の村でボジョレーのおよそ60%が造られています。許可されている最大生産量は1 ha 当たり5,500 ℓです。生産されるボジョレー・ヌーボのほとんどはこの呼称がついています。Beaujolais Superieur(ボジョレー・シュペリュール)という呼称もあります。そのワインジョレーだけの呼称のより0.5%アルコール度が高くなければいけません。

Beaujolais-villages AOV/AOP(ボジョレー・ヴィラージュAOV/AOP)

ボジョレー・ヴィラージュワインは北部のオー・ボジョレーの30以上の村で造られます。許可されている最大生産量は1 ha 当たり5,000 ℓです。この生産地域の白ワインは、消費者の間で良く知られているMacon-Villages(マコン・ヴィラージュ)または Saint-Veran(サン・ヴェラン)の名称をつけて販売されます。

Beaujolais Cru(ボジョレー・クリュ)

ボジョレーでは、“クリュ”の呼称は(単一)畑に適用しませんが、しかし、そのワインを生産するのは10のコミュニティしかないということを留意しなくては
いけません。
コミュニティの中の7つは村で、2つは小高い山(丘)にある区画で、さらにもう1つ(Moulin-a-Vent、ムーラン・ナ・ヴァン)はその土地にある風車から命名されています。この生産地域ではボジョレー・ヌーボーを造ることは許されていません。許可されている最大生産量は1 ha当たり4,800 ℓです。これらのワインを“一般的な”ボジョレーワインと区別するため、ラベル上にボジョレーと述べることはめったにありません。ボジョレー・クリュ・ワインは保管庫で寝かして、最良の状態に成熟させます。すなわち、ライトボディで約3年、ミディアムボデイで4~5年、最高のもので5~10年間保管されます。

シャンパーニュの格付け

シャンパーニュの格付けはボルドーやバーガンディーの格付けとは異なります。これら2つの地方がしているようにテロワールを格付けしますが、その主な目的は、この地方で産出された葡萄の全てにスライド価格を適用できるように、葡萄品質を格付けすることです。その理由は、大きなシャンパーニュ・ハウスが大半のシャンパーニュを生産しているのではないのですが、葡萄栽培者が自分たちのシャンパーニュを造ることはほとんどないからです。年を追ってオーナー生産者の数は増えてはきているとはいえ、伝統的な方法、つまりシャンパーニュ・ハウスがシャンパーニュを造るために葡萄栽培者から葡萄を買うということが、ほとんど依然として有力です。現在の格付け制度は20世紀の初め、1910年と1911年の暴動後に作られました。購入される葡萄の(低)価格を栽培者と個々に交渉するのにシャンパーニュ・ハウスの資金力を利用するのではなく、葡萄の格付けを基準に葡萄栽培者に支払うという制度に、栽培者も生産者も最終的に合意に達しました。最高のブドウ葡萄を栽培する村にはグラン・クリュの地位が与えられ、わずか下のプルミエ・クリュの地位を授かる村もあり、残りはシャンパーニュAOCを維持しました。大半のシャンパーニュは、同じスタイルを維持するために、異なった地域のワインや異なったヴィンテージのワインを使ってブレンドされています。結果として、グラン・クリュやプルミエ・クリュのシャンパーニュはほとんど造られません。単一畑のシャンパーニュはありますが、さらに希有です。


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